iGallery DC

 

中村雅子×日比野絵美展
NAKAMURA Masako・HIBINO Emi




中村雅子×日比野絵美展の展示風景です。




   


上から、画廊入口から見て左壁面左(中村雅子)、左壁面右と正面壁面(日比野絵美)、右壁面(中村雅子)の展示です。
本展は中村雅子さんと日比野絵美さんの二人展です。
作品の詳細をご覧下さい。


中村雅子さんの作品です。
左壁面左の作品です。
左からタイトル「△□○」(エッチング)で10×5cm、「△□○」(エッチング)で10×5cm、「マダガスカルの貯水1 」(メゾチント)で10×15cmです。



日比野絵美さんの作品です。
左壁面右の作品です。
左から「no title」(アルミ版・カーボランダム)で30×22cm、「no title」(アルミ版・カーボランダム)で28.5×23.5cm、「no title」(アルミ版・カーボランダム)で14×12cm「no title」(アルミ版・カーボランダム)で11×9cm、「no title」(アルミ版・カーボランダム)で50×49cm、「no title」(アルミ版・カーボランダム)で28×27cm、「no title」(アルミ版・カーボランダム)で30×22cm「no title」(アルミ版・カーボランダム)で10.5cm「no title」(銅版・ドライポイント)で15×15cmです。


 


日比野絵美さんの作品です。
正面壁面の作品です。
左から「no title」(アルミ版・カーボランダム)で81×78.5cm、「no title」(アルミ版・カーボランダム)で20.5×19.5cmです。



中村雅子さんの作品です。
エアコン下と右壁面左の作品です。
左から「マダガスカルの貯水3」(メゾチント)で15×10cm、「マダガスカルの貯水4」(メゾチント)で15×10cm、「マダガスカルの貯水2」(メゾチント)で15×10cm、「マダガスカルの貯水5」(メゾチント)で15×10cmです。



中村雅子さんの作品です。
右壁面中央の作品です。
左から「和」(メゾチント)で44×55cm、「繁茂」(メゾチント)で44×55cmです。



中村雅子さんの作品です。
右壁面右の作品です。
左から「父の背・父の膝」(メゾチント)で10×8cm、「伝えるあゆみ」(メゾチント)で10×8cm、「こぐま座」(メゾチント)で10×8cm、「大丈夫」(メゾチント)で10×8cmです。

<中村雅子コメント>
20年前から銅版画を制作しています。
銅版画の中でもメゾチントという技法を用いて、深みのある黒の表現を目指しています。

<日比野絵美コメント>
制作をしていると思いがけない形に出会えたり 狙った形が出てきたり
思うようにいかなかったり色々な事が起こりますが
それを続けることが私の生活であり、日常なので
見えそうで見えない形を追いながら
日々版に向かっています。


本展は版画作家二人による展示です。
中村雅子さんは銅版で、主にメゾチントの技法で制作しています。
日比野絵美さんも同じく銅版で、主にカーボランダムの技法ですが、今回はアルミ版を用いて同様の制作をしています。
年長である中村さんの描画スタイルはモダーン(近代美術)です。
対する日比野さんはコンテンポラリー(現代美術)。
これはわたしの主観的な見方ですが、その対照を見るのも楽しみの一つです。

時代が進めば優れた形式が生まれるというのは誤った認識で、その時代その時代が生む秀逸な感性に優劣はありません。
モダーンの時代に生まれ、コンテンポラリーの時代に美術を始めたわたしはそう思っています。
洗練された美意識で簡潔な表現の中村さんに、オーバーオールな(中心の無い)混沌と多様を表現する日比野さん。
二つの時代表現が並んだ二人展ですが、モノクロームであることは共通しています。

モノクロームとは単色のことですが、具体的には白と黒で画面を構成することです。
特に版画や写真の世界は現代でもモノクローム表現が多く見られます。
多くの作家がそこで拘るのは黒の存在です。
中村さんのそれは、眼が吸い込まれるような深遠な黒の世界を画面に見ることができます。
対する白の明快さが、一層黒の存在を際立たせています。
日比野さんの黒は掠れなどの痕跡が濃厚で、インクの拭き残しがある白の影響もあって、その様相の豊穣さで眼を楽しませます。
それでいて全体に透明感を覚えるのも日比野さんの版画の特質です。
いずれも地と図がシンプルな関係に見えながら、視点によってはそれが逆転する構造も有しています。

色が無いことは多彩な現実から見れば欠点です。
しかし色に惑わされることなく世界を見つめることができます。
モノクロームの階調は無限で、その連続性の表現の幅の広さは作家を魅了して止みません。
黒があるから白があって、白があるから黒がある。
この単純な真実には深い意味が潜んでいるように思えてなりません。

ご高覧よろしくお願い致します

作品リスト1
作品リスト2

-日比野絵美展覧会歴-

2011年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2017年藍画廊個展
2018年藍画廊個展
2018年iGallery DC二人展
2019年藍画廊個展
2020年藍画廊個展
2021年藍画廊個展
2021年iGallery DC個展
2022年藍画廊個展
2023年藍画廊個展


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中村雅子×日比野絵美展
会期:2024年4月4日(木)〜4月21日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00


会場アクセスと展覧会スケジュール