藍 画 廊

長坂真帆展
NAGASAKA Maho




長坂真帆展の展示風景です。








上から、画廊入口から見た展示室A、展示室A左壁面、右壁面、展示室B左壁面、右壁面の展示です。
以上の21点で長坂真帆展は構成されています。
(その他展示室A入口壁面に4点、展示室Bコーナーに1点の展示があります。)
作品はすべてキャンバスにアクリル絵具で、タイトルは「無題」です。
作品の詳細をご覧下さい。


展示室A、左壁面の作品です。
左からサイズ158×227mm、158×227mm、727×910mm、727×910mmです。



窓側壁面の作品です。
サイズは各100×100mmです。



右壁面の作品です。
左からサイズ910×1167mm、220×273mm、158×227mmです。


展示室B、左壁面、窓側壁面の作品です。
サイズはすべて455×530mmです。



右壁面、コーナーの作品です。
左からサイズ910×1167mm、220×273mmです。

<作家コメント>
日常の中でふと見た、漂い流れてゆく空の雲、川の水…
常に変わっているのにその変化に気づかないようなけしき…
心象風景的なものをキャンバスにアクリル絵具で描いています。


長坂さんの空、雲、海(もしくは川)を描くシリーズです。
これは藍画廊だけでも2003年から続く長いシリーズです。
この絵画は通常の海景と異なるのは、空と海の境界がハッキリしていないことです。
どこからどこまでが空、雲でどこからどこまでが海であるか。
良く見ても分からない。
でもそれが長坂さんの絵画の面白さであり、それが絵の空間のダイナミズムが生んでいます。

この絵はただ単に空が、雲が美しく、海が躍動的だから描いているものではありません。
この絵の中心にあるのは生命力です。
もっと正確に言えば、すべての生物の生命力の源である、空と水と太陽のドラマです。
海の水が太陽の熱で温められと水が水蒸気になって空気中に蒸発します。
この水蒸気が上昇し、上空で冷やされると小さな水滴や氷の粒に変わります。
それらが集まって目に見える形になったものが「雲」です。
つまり海や川は雲の「母」のような存在です。
この水の循環(すいじゅんかん)が、地球の自然を支えています。
長坂さんのコメントにある「常に変わっているのにその変化に気づかないようなけしき」はその循環そのものを表しています。

激しいタッチで描かれた空と雲と海。
形も色彩も常に変化して、一時も止まらない景。
そしてそこには過去も現在も未来もあって、すべてが循環しています。
日本人はそんな自然と共に生き、希望と諦念を抱きながら生きてきたように思えます。
長坂さんの絵にはそんな日本の「風景」が描かれています。

ご高覧よろしくお願い致します。


作品リスト

2003年藍画廊個展
2004年藍画廊個展
2007年藍画廊個展
2009年藍画廊個展
2011年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2017年藍画廊個展
2019年藍画廊個展
2021年藍画廊個展
2023年藍画廊個展

会期

2025年11月3
日(月)ー11月8日(土)
11:30ー19:00(最終日17:00まで)

会場案内