iGallery DC

サイトウヨシオ展
SAITOH Yoshio




サイトウヨシオ展の展示風景です。






上から、画廊入口から見た左壁面左側、左壁面右側と正面壁面、右壁面の展示風景です。
以上の11点でサイトウヨシオ展は構成されています 。
作品はすべて写真(デジタルプリント)で、制作年は2025年です。
作品の詳細をご覧下さい。


左壁面の作品です。
左からタイトル「ゴミ袋」でサイズ348×232mm、「壁バイク」で411×280mm、「曲がり小路」で396×280mmです。

 


正面壁面の作品です。
左から「ビルグレイシート」で300×450mm、「青モルタル住宅」で348×232mm、「緑階段」で237×164mmです。



右壁面左の作品です。
左から「アスファルト道路」で306×204mm、「窓影住宅︎」で328×232mmです。


右壁面右の作品です。
左から「裏口」で306×204mm、「青テントひさし」で232×164mm、「ブロックプランタ」で246×164mmです。


<作家コメント>

写真の作品の基本テーマは"静止画ゆえの動勢"。
単に写真に写っている対象が物理的に動いているみたいだということではなく、
シャッターに切り取られた一角が固定的な対象として収まりきらず、何か別の事態が
起動し始めているような感覚。

モチーフ “新たな自然(じねん)への転換”
目の前の光景が人為か自然かにかかわらずそこから新たな自然(じねん)が立ち現れてくる様子。

1)一本の線による突然の中止

雷、ひび割れ、一本の植物の侵入など。
たった一本の線によって降参する羽目になる人為。

2)沈潜

廃墟。人が遠ざかる、関係が希薄になる。その遠ざかり、希薄が静かな透明性に置き換わり始める。

2)起動

何の関連もなく中身も無く始まってしまう。しかしこちらも戸惑っている場合ではなく、その中身の無さを落とさないように(失なわないように)注意して進む。
とにかくもう始まっているのだから。


サイトウさんの写真は風景を撮影したものです。
何の変哲も無い日常の風景です。
特色があるとすれば、その風景が地方都市のそれであることです。
もちろん都心部にも似たような風景はありますが、モチーフとなる建物や道路の風化の度合い、軽自動車の存在が地方都市特有と感じます。
経済の活気を郊外のモールに奪われ、かつての賑わいと人の気配だけが残る町の光景です。

わたしの皮膚感覚では、日本の風景は東京と地方に二極分化しています。
都心が街の再開発による面としての変化が主で、地方は道路の拡張による線の変化が顕著です。
どちらも華やかな彩りの消費に溢れていますが、それは生活の内実の貧しさが反転された姿かもしれません。
(何を埋めようとして消費に走るか、それは各々の胸の内に訊いてみるしかありませんが・・。)

サイトウさんの写真は一見すると、地味で暗く感じるかもしれません。
沈んだトーンで、特にドラマがあるわけではないからです。
しかし、サイトウさんの写真には特有の色彩の美しさがあります。
光と影のコントラストから生まれる、中間色(ハーフトーン)の美しさです。
それは民家のモルタルの壁に、玄関口のタイルに、廃業した商店の庇に、ピンクの雨樋に現れています。
風景を構成する物質の肌触りも独特で、ザラザラしたマチエールに目が留まります。
気が付かない程度にヒッソリと佇んでいる色彩や材質。
それはコメントにあるように、人工物が自然に浸食する過程で生まれた、予期もしない表情です。
町を歩きながら撮影することをスナップと呼びますが、サイトウさんのスナップ(写真)には視点の確かさと優れた美術的感性を感じます。

ご高覧よろしくお願い致します。


作品リスト1
作品リスト2

2016年iGallery DC個展

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サイトウヨシオ展
会期:2025年8月21日(木)〜9月7日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00


会場アクセスと展覧会スケジュール