iGallery DC

金井聰和展
「ほね の にわ」
KANAI Toshikazu




金井聰和展の展示風景です。






上から、画廊入口から見て左側壁面、正面壁面、右側壁面の展示です。
金井聰和展は以上の20点で構成されています。
作品はすべて陶です。
作品の詳細をご覧下さい。

 


画廊入口から見て、左壁面の作品です。
左からタイトル「ならぶ ふくらみ」でサイズ17.3×9×4.7cm、
「えだわかれ」で19×8.5×4cm、
「ほねのはしら」で24.8×9×3cm、
「ふくらみ と つつ」で27×5.5×4.8cm、
「ふくらむ わ」で15×9×3.4cmです。

 


正面壁面、エアコン下の作品です。
左から「はしら」で14×3.5×3.5cm、
「つぶ の つつ」で20.5×4×3.3cm、
「えだわかれ・しずく」で17.5×6.5×3.3cmです。

 


右壁面の作品です。
左から「えだわかれ・みどり」で22×5.5×4.8cm、
「たまご と つつ」で20×9.7×6cm、
「ほねのはしら」で23.6×3.5×3.2cm、
「ふくらみ と き」で19×6×5cm、
「つつ」で13.5×5×3.5cm、
「うくはしら と ふくらみ」で28.2×15×12cmです。

 


台座の上の作品です。
左から「はしら と みずたまり」 で46×10×9cm、
「うくはしら」で29×24×14cm、
「あたま」で16×23×14cm です。

 


同じく台座の上の作品です。
左から「あたま」で16×23×14cm、
「みっつのふくらみ」 で16.5×16×13cmです。

 


カウンター上の作品です。
左から「つぼみ と ふくらみ」で13.5×10×9.5cm、
「ほね と つぼみ」で25.5×6.5×6cmです。


<作家コメント/制作について>

身のまわりには、目に見えない無数の「庭」があるような気がしています。
「見えない庭」は視点を変えたり、モノを置いたりよけたりすることで少しずつ姿を現す、というのは思い込みかもしれませんが、制作を続ける中で徐々に培われた意識や感覚のようにも思います。
モノと空間があるバランスに達した時、そこに開かれた場としての「庭」が生まれるということなのか。
あるいはそこには物語性や歴史性などの時間の要素も密接に関わっているのか。
制作を通して探っているところです。
制作には主に陶・やきものを用いていますが、実はこの素材は私にとって「庭」と深く関わっています。
やきものを始めた当初、土の壁がゆっくりと空間を内包する様に興味を持ち、同じ時期に「庭」に興味を持ち始めました。
それは空間の内と外の関係に目覚め、「うつわ」が反転した空間を「庭」と認知したからなのだろうと思います。
以来、「見えない庭」の見つけ方を色々と試しています。


金井さんの作品はどれも自然で衒(てら)いのない形体と質感を持っています。
スッと眼に入ってきて、いつまでも印象に残ります。
これは技術的な巧拙とは別に、作家の制作態度が作品に投影されているような気がします。
謙虚に素材と対峙して、必要にして充分な技術、方法を用い、シンプルで豊かな世界を作り上げているからです。

作品はすべて陶(焼き物)ですが、大きく分けると三つになります。
壁面の骨や臓器をモチーフにしたもの、台座の上の抽象彫刻、カウンター上の電子や量子のモデルのようなフォルムの作品。
それらで「ほね の にわ」は形成されています。

ほど良く作品が配置された庭(にわ)は、とても居心地の良い空間(インスタレーション)です。
庭の土台になっているのは、もちろん土(陶)です。
土にはいろいろな動物や植物の死骸が落ちて(埋まって)います。
それは顕微鏡でないと見えない微生物によって無機物に分解され、土の養分に生まれ変わります。
養分は植物を育て、植物は動物を育て、動物の排泄物がまた微生物の餌になります。
つまり、庭では生態系の循環が行われていて、一つの宇宙を作っています。
他方、人の身体の臓器にも無数の微生物が活動していて、同じように循環する宇宙です。

庭には数え切れない生と死が存在し、連続しています。
それを象徴するかのような、壁面の、台座の、カウンター上の作品です。
それを見ているわたしも、庭の住人で生態系の一部です。
そんな想像が生まれる、密やかで楽しさの満ちた庭のインスタレーションです。

ご高覧よろしくお願い致します。


作品リスト1
作品リスト2

2004年藍画廊個展
2013年藍画廊個展

2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2018年藍画廊個展
2019年iGallery DC個展
2021年藍画廊個展
2022年藍画廊個展

作品を購入御希望の方は、恐れ入りますが、下記までメールにてご連絡をお願い致します。
折り返し送金方法、納品時期等をお知らせ致します。
(作品が配送の場合、勝手ながら送料はお客様のご負担とさせていただきます。)
なお、作品納入後一ヶ月以内の返品は受付させていただきます
fuku-mac@@kc4.so-net.ne.jp
(*お手数ですが@を一つ取ってから送信してください。)

金井聰和展 「ほね の にわ」
会期:2024年1月11日(木)〜1月28日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00


会場アクセスと展覧会スケジュール