iGallery DC

こまきちかこ・渡辺貴子展
「版と陶と」
KOMAKI Chikako・WATANABE Takako




こまきちかこ・渡辺貴子展の展示風景です。




   



壁面の版画作品がこまきちかこさんで、台座、カウンター上の陶作品が渡辺貴子さんです。
作品の詳細をご覧下さい。


 


カウンター上の渡辺貴子さんの作品です。
作品はすべて陶です。
左からタイトル「遠いところ 51°22’58.9”N 2°21’28.6”W」でサイズ24×6×13cm、
「遠いところ 77°46’40.0”S 22°13’20.0”E」で15×12×15cm、
「遠いところ 77°46’40.0”S 22°13’20.0”E」で7×7×8cm



台座上の作品です。
左から「遠いところ 36°23’16.9”N 17°17’48.0”W」で11×10×13,5cm、
「遠いところ 51°29’41.4”N 2°46’34.9”W」で23×6×11.5cm、
「遠いところ 51°23’34.5”N 2°22’06.5”W」で8×15×17cm、
「遠いところ 35°21’38.9”N 138°43’39.0”E」で23×6×11.5cm、
「遠いところ 78°55’23.7”N 11°54’21.3”E」で17×7×18cmです。



壁面のこまきちかこさんの作品です。
作品はすべて厚紙の包装紙を版にしたドライポイントです。
左壁面左側の作品です。
左から「私地図」で254×203mm、
「ひらく-box sound-#013」で241×302mm、
「ひらく-box sound-#004」で302×241mmです。



左壁面、右側の作品です。
上から「“TSU BU YA KI”landscape」で173×701mm、
「“TSU BU YA KI”landscape 003」で173×701mm、
「“TSU BU YA KI”landscape 006」で227×832mmです。


正面壁面の作品です。
左から「版を耕す」で393×508mm、
「ひらく-box sound-#003 2023」で241×302mm、
「ひらく-box sound-#007 2023」で378×287mmです。


右壁面左側の作品です。
左から「ひらく-box sound-#002」で378×287mm、
「ひらく-box sound-#005」で500×500mm、
「はこをひらく」で423×347mm、
「かたちづくる-cutting-」で250×250mmです。

 


右壁面右側の作品です。
左から「あたたくてやわらかい」で190×380mm、
「いつかみた」で380×190mm、
「ものがたる」で190×380mmです。

作品リスト1
作品リスト2


<作家コメント>

暮らしの中で出てくる様々なパッケージを版にして版画を制作しています。
ドライポイントが主な技法ですが、線のめくれによる強いにじみが顕著なファーストエ ディションを作品として、一枚のみの版画、というスタイルを続けています 。
今回はパッケージをひらくことで生まれる展開図のような版にアクションを起こして制 作したものと、パッケージをいろんなサイズの丸型にカットしたものを紙でサンドイッ チしてプレスしたものと、二つのシリーズを展示いたします。
ーこまきちかこー

日々の生活の中にあるいつもの風景や記憶の断片たち、ふと浮かんだ形を集めて制作しています。
土が乾いてしまうまでの限られた時間の中で、
偶然の出来事や予想外の展開に一喜一憂しながら、物語が出来ていくような、未知の世界が広がっていく瞬間を楽しんでいます。
ー渡辺貴子ー


本展はiGallery DCが企画した、版画(こまきちかこ)、陶(渡辺貴子)の2人展になっています。
2人展はグループ展の中でも作家の人選には気を遣います。
ある程度レベルを揃えないと失礼になってしまう事もありますし、作家の方も相手に対していろいろな思いが浮かんでくると思います。
2人展には個展とは異なる面白さがあって、上手くいけば対照の妙のようなものが表出します。
しかしその逆もあって、単なる2人の作家の展示に終わってしまう危険も多々あります。

本展の場合、特にテーマはありません。
基準になったのは、作家本人の雰囲気と作品のニュアンスです。
だから適当と言えば適当ですが、大きな失敗は無いという自信はありました。
共に誠実な制作態度の方ですし、2人には親交がありましたので、良い刺激が生まれると思ったからです。
それで搬入が終わった時点で、思った以上の空間が生まれたのは(ギャラリーにとって)とても嬉しいことでした。
今はこの展示を多くの方にご覧いただきたいと思っている次第です。

展示の内容に話を移せば、こまきちかこさんが包装紙の器を解体して版画にすれば、渡辺貴子さんも一般的な器としての陶芸ではなく、立体としての美術作品を制作しています。
共にモノクロームに近い色彩とシンプルなフォルムで、見る者に軽やかで心地良い感触を与えます。
二人の作家によってギャラリーの空気感が変わり、穏やかで風通しの良い空間が生まれています。
煩雑な日常から離れて、眼を遊ばせていただけたら本望です。

ご高覧よろしくお願い致します。


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(作品が配送の場合、勝手ながら送料はお客様のご負担とさせていただきます。)
なお、作品納入後一ヶ月以内の返品は受付させていただきます
fuku-mac@@kc4.so-net.ne.jp
(*お手数ですが@を一つ取ってから送信してください。)

こまきちかこ・渡辺貴子展「版と陶と」
会期:2023年8月31日(木)〜9月17日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00


会場アクセスと展覧会スケジュール