若宮綾子展
- 居間にて -
WAKAMIYA Ayako
若宮綾子展の展示風景です。
展示室A全体と、(入口から見て)左壁面と右壁面の展示です。
展示室B、左壁面、右壁面の展示です。
以上の8点の作品で若宮綾子展は構成されています。
(上の画像以外にも展示室A入口付近、及び展示室Bのコーナーにも作品があります。)
作品はすべてアルミ、シナベニヤ、アクリル、パステルを使用しています。
作品の詳細をご覧下さい。
展示室A全体を使った作品と展示室B全体を使った作品(いずれもサイズ可変)のクローズアップ、一番下は展示室Bコーナーの作品です。。
作品はすべてタイトル「untitled」で、コーナー作品左はサイズ10×15×3.5cm,右は5×10×2cmです。
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展示室Aの入口付近の小品です。
タイトルはすべて「untitled」で、左からサイズ6×12×2cm、3×5×1cm、6×8×2cm、5×10×1.5cmです。
<作家コメント>
こだわって続けているダンスにおいて、身体から湧き出る感覚を美術に活かせないかと探り続けていますが、それをどこか認めたくない自分がずっといます。
何故ならその感覚は常に変容し、見つけたと思った瞬間またどこかに逃げてしまうからです。
掴めそうで掴めないこの身体感覚を、このまま一生掴めるものではないと解っていても、今日もまたその感覚を探しにダンスの稽古場に行く行為は、アトリエに入り制作するのと同じみたいだぞ、、という事だけは掴めたようです。
若宮綾子さんの(新)藍画廊での最初の個展です。
前回、前々回と同じスタイルの、彩色シナベニヤが貼られたスティック状の作品によるインスタレーションをメインにした展示です。
大きく異なるのはシナベニヤの着色が多様なグリーン系から多様なホワイト系に変わったことです。
そしてスティックの多くが幾分薄くなって紐のように見えることです。
それはスティックの芯が木からアルミの薄板に変わり、スティックに微妙なカーブが可能になったことに起因します。色彩の変化とともにギャラリーの環境(窓から自然光が入る)の変化も大きく作品に作用しています。
これは順序が逆で、環境に合わせて色彩を変えたのが正解と思います。
若宮さんの個展タイトルはかなり前から「居間」シリーズです。
「居間」は家族の団欒や憩いを用途としたスペースですが、前回からはダンススタジオの意味も重ねられました。
居間は家族がリラックスして心身を休めるスペースですが、ダンス(ストレッチ)のレッスンスタジオも心身の緊張を解(ほぐ)し、身体本来の在り方に戻る場所です。紐のように見えるスティックが重力に任せてダラーンとしているような図。
最初に見た感想です。
それはコメントにあるようなダンスにおける身体を連想、想像させます。
あるいは、木々の間に張られたハンモックに揺られているような、ゆる~い筋肉の弛緩。
いずれにしてもたしかにここは「居間」です。
わたしたちも眼をリラックスさせ、口元を緩め、作品について語り合うことを楽しんでいます。
それにしても、見事なバランスの構成ですね。
空間の取り方、展示室AからBへの連続、窓の光に呼応するスティックの色彩と重量。
夜は夜で、白いスティックがホワイトキューブに浮かび上がります。
常にチャレンジする、若宮綾子さんの現在地を堪能いただけたらと思います!
ご高覧よろしくお願い致します。
2001年藍画廊個展
2002年藍画廊個展
2004年藍画廊個展
2005年藍画廊個展
2006年藍画廊個展
2007年藍画廊個展
2008年藍画廊個展
2010年iGallery DC『DC1』
2010年藍画廊個展
2011年iGallery DC個展
2012年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2018年藍画廊個展
2020年iGallery DC個展
2020年藍画廊個展
2022年藍画廊個展
2023年藍画廊個展会期
2025年9月15日(月)ー9月20日(土)
11:30ー19:00(最終日は17:00迄)
会場案内
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