藍 画 廊

峯岸千絵展
砂の卵
MINEGISHI Chie


峯岸千絵展の展示風景です。



各壁面の展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の22点が展示室の展示で、その他小展示室に2点の展示があります。
作品の詳細をご覧下さい。

 


左壁面の作品です。
左からタイトル「砂の卵 」(パネル、アクリルメディウム、透明水彩ほか)で、サイズ51.5×36.4mm、
「砂の卵 」(パネル、アクリルメディウム、透明水彩ほか)で72.7×102.7mm、
「砂の卵 」(パネル、アクリルメディウム、透明水彩ほか)で72.7×102.7mmです。

 


正面壁面の作品です。
左から「砂の卵 」(パネル、アクリルメディウム、透明水彩ほか)で27.3×22.0mm、
「砂の卵 」(パネル、アクリルメディウム、透明水彩ほか)で27.3×22.0mm、
「砂の卵 」(パネル、アクリルメディウム、透明水彩ほか)で27.3×22.0mm、
「砂の卵 」(パネル、アクリルメディウム、透明水彩ほか)で27.3×22.0mmです。



右側壁面左側の作品です。
左から「窓から/ダンス」(紙、透明水彩、鉛筆、インク)で25.7×18.2mm、
「窓から/ダンス」(紙、透明水彩、鉛筆、インク)で25.7×18.2mm、
「窓から/ダンス」(紙、透明水彩、鉛筆、インク)で25.7×18.2mm、
「窓から/ダンス」(紙、透明水彩、鉛筆、インク)で25.7×18.2mm、
「窓から/ダンス」(紙、透明水彩、鉛筆、インク)で25.7×18.2mmです。


右側壁面右側の作品です。
左から「窓から/ダンス」(紙、透明水彩、鉛筆、インク)で25.7×18.2mm、
「窓から/ダンス」(紙、透明水彩、鉛筆、インク)で25.7×18.2mm、
「窓から/ダンス」(紙、透明水彩、鉛筆、インク)で25.7×18.2mm、
「窓から/ダンス」(紙、透明水彩、鉛筆、インク)で25.7×18.2mm、
「窓から/ダンス」(紙、透明水彩、鉛筆、インク)で25.7×18.2mmです。



入口横壁面の作品です。
左から「窓から/ダンス」(紙、透明水彩、鉛筆、インク)で25.7×18.2mm、
「窓から/ダンス」(紙、透明水彩、鉛筆、インク)で25.7×18.2mm、
「窓から/ダンス」(紙、透明水彩、鉛筆、インク)で25.7×18.2mm、
「窓から/ダンス」(紙、透明水彩、鉛筆、インク)で25.7×18.2mm、
「砂の卵 」(パネル、アクリルメディウム、透明水彩ほか)で51.5×36.4 mmです。

 

〈作家コメント〉

日々のわずかな変調も差異の集まりも絡まった言葉も
溶けて、風景を切り取る窓となったとき、
砂のような
あるいはもっとつまらないもの
空っぽの卵
…続けること・待つこと、そこにみえてくるものが 制作の支えとなっています。



峯岸さんの作品の基底になっているのは四角形です。
その四角形は直線で作られています。
どうもこの二つの要素が作品(絵画/ドローイング)のポイントのように思えます。

大分前に赤瀬川原平さんの四角形を論じた本を読みました。
といって難しい理論の本ではなく、子供向けに書かれたような平易なものです。
四角形というのは自然界には存在しない。
そこから話が始まります。
考えてみれば、確かにそうですね。
そしてそれを構成している直線も存在しない。

例えば垂れ下がるクモの糸や地平線、水平線は直線に見えますが、よーく見れば真っ直ぐではありません。
どこかで凸凹があったり、カーブがあったりします。
つまりは、四角形や直線は人間の観念が生み出したものであり、数字の0(零)のようなものかもしれません。
そしてその観念は窓の四角形になり、絵画のキャンバスの四角形になっていきます。

人間の観念は合理的なものを生み出し、それが進歩や発展となって人類の歴史を作っていきます。
ただ善いことばかりではなく、その観念によって自分の首を絞める結果になることもあります。
四角形や直線をそのように考察して峯岸さんの作品を見てみると、とても興味深い。
峯岸さんは四角形や直線が、とりわけ直線が好きだそうです。
白い紙やパネルに向かって直線を引いていると、次々に想念が浮かんでとても楽しいそうです。
観念を活かしたり、役立てるよりも、興味は遊ぶ方に向かっていくのです。
だから一見ストイックに見える四角形の枠(フレーム)や直線で構成された作品も、実は峯岸さんの自由自在なダンスの軌跡かもしれません。
それを際立たせるための無彩色であり、微かに描かれた砂の卵のフォルムです。

峯岸さんの作品は最初に受ける印象と時間が経ってからのそれはかなり違います。
ギャラリーに佇んで見ていると、次第にとても楽しく線が遊ぶ様が見えてきます。
観念を弄ぶとはネガティブな表現ですが、このような観念を愉しむ描画はポジティブであると、改めて思いました。

ご高覧よろしくお願い致します。

作品リスト

2019年藍画廊個展
2021年藍画廊個展

会期

2023年11月13
日(月)ー11月18日(土)
11:30ー19:00(最終日18:00)

会場案内