藍 画 廊

高野夏美/なつばんぱく展
「幻ディスタンス」
TAKANO Natsumi


高野夏美展/なつばんぱくの展示風景です。



各壁面の展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の8点が展示室の展示で、その他小展示室に1点の展示があります。
作品は素材はすべてミクストメディアです。
作品の詳細をご覧下さい。



左壁面、左端の作品です。
タイトル「黄昏の気配 」でサイズ1600×1000×70mmです。

 



左壁面、右端の作品です。
「暁の気配」で1600×1000×70mmです。



正面壁面の作品です。
「大きな気配」で2700×2000mmです。

 


右壁面、左端、左から2番目の作品です。
左は「身近な気配 」で800×600×70mm、
右は「遠くの気配」で2000×800mmです。

 



右壁面、左から3番目、右端の作品です。
左は「甘い気配」で310×310mm、
右は「小さな気配 」で310×310mmです。



入口横壁面の作品です。
「何かの足音」 で1800×1000×190mmです。

〈作家コメント〉

得体の知れないものとの距離について、考える、感じることが多くなったので、今回はそれを題材に作品を制作しました。
ここ2年間みえないものとの距離を保ちつつ付き合ってきました。
私たちはその存在を感じながら生活をし、共に生きている訳です。
あまり出会うことがないけど、常にそばにいるような、私たちの中にあるその存在が気になっています。
確認することはできなくても、その存在は大きく私たちの世界に影響を与えてきます


高野夏美さんと併記した「なつばんぱく」は、高野さん一人で結成したパフォーマンスユニットです。
本展は高野さんとなつばんぱくの展示となります。

テーマは<みえないもの>です。
みえないけども存在を感じ、わたしたちの世界に影響を与えているものです。
それは作品に付けられた<気配>という言葉に表されています。
気配とは、簡単に言えば世界を構成している運動の総体のようなものです。
昔からの言葉では、気の流れです。

美術の本質が不可視を視覚化するものであれば、高野さん(及びなつばんぱく)の試みは至極真っ当です。
見えているものを写す(コピー)するのが美術ではないのですから。
しかしながら、それは難しい。
そこで高野さん(及びなつばんぱく)は一つの方法として、絵筆の代わりに毛糸を制作に使用しています。
毛糸でドローイングしていると、そこに重力が現れるからです。
なぜなら毛糸は重力によって垂れますが、重力は目に見えません。
これは可視化ですね。
それはホンの一つの方法ですが、それを縦横無尽に駆使して絵を描く。
それはカラスだったり、熊だったり、単なる紙だったりとイロイロですが、全体を覆うのは気配です。

気配は全身で感じるものです。
視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚、そして皮膚感覚。
それらを総動員して、気配を感じます。
そうであればパフォーマンスユニット、なつばんぱくの出番です。
なつばんぱくは身体表現ですから。
というわけで、高野夏美さんとなつばんぱくが合体して表現したのが「幻ディスタンス」です。
もちろんこれはわたしの想像に過ぎませんが、ギャラリーの気配でそう感じた次第です。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト

 


会期
2022年11月7
日(月)ー11月12日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)

会場案内