大場さや
「ある日の地面」-the ground of one day-
OBA Saya


大場さや
展の展示風景です。



各壁面の展示です。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の26点(展示室21点、小展示室4点、事務室壁面1点)で大場さや展は構成されています。
作品の詳細です。



入口すぐの床に展示された12点の作品です。
タイトル「ある日の地面」(コンクリート、漆、真鍮粉、ホワイトセメント)です。



入口横壁面の2点です。
左は「地の壁」(ホワイトセメント、漆、真鍮粉)でサイズH100×W400×D390 mm、
右は「双葉のある地面」(ホワイトセメント、漆、真鍮粉)でH65×W100×D100 mmです。



小展示室の4点です。
「ground cake」(コクリート、漆、真鍮粉)でH65×W45×D45/H30×W95×D95 /H25×W90×D90/H55×W60×D60 mmです。



右壁面手前の作品です。
「地の皮」(コンクリート、漆、真鍮粉)でH120×W230×D230 mmです。



右壁面奥の作品です。
「側溝と葉っぱ」(コンクリート、落葉、漆、真鍮粉)でH180×W600×D200 mmです。



左壁面手前の作品です。
「地面の下の石」(コンクリート、漆、真鍮粉)でH40×W65×D65 mmです。



左壁面奥の3点です。
「虫喰い葉っぱの金継ぎ」(落葉、漆、真鍮粉)でH300×W300 mm/ H300×W300 mm /H350×W350 mmです。




正面壁面の作品です。
「地面の上と地面の下」(コンクリート、雑草、根っこ、漆、真鍮粉)でH900×W1100×D850 mm です。
その他、事務室壁面に「ポポラスの葉っぱ」(コンクリート、漆、真鍮粉)でH200×W200 mm があります。


〈作家コメント〉
今日と同じ地面はもう存在しないけど形で記憶する。その日その時の地面の一瞬を形に残す。
時間と物との関係は常に新しくいつも古い。

作品は、<記録>の側面を強く持っています。
絵画で言えば、風景画は風景の記録であり、肖像画は人物の記録です。
大場さんの作品も日々移り変わる地面の記録ですが、その表出の仕方がユニークです。
地面を型取りし、その表情(細かな凹凸)を色々なマテリアルで表したり、地層の断面や下部を模した立体まであります。
地面から派生して、落葉を漆でフリーズ(凍結保存)して、真鍮粉で金継ぎするというワザも見せています。
いずれも表現はソフィスティケート(洗練)された感性でまとめられていて、とても簡潔かつ美しいフォルムです。

人は大地の上で生活しています。
しかし今は多くの道路が舗装され、都会では地面と触れ合うことは稀です。
生活とは生きて、活動するの意ですが、人類の歴史のほとんどは地面と共に生活してきました。
今日のような事態はつい最近からであり、ごくごく稀なことですが、それでも人は見えないところで大地、地面と繋がっています。
それを視覚化して、美術の作品と為したのが大場さんの仕事のように思います。
(美術とは見えないものを視覚化することが本質です。)

大地の滋養が植物を育て、それが人や動物の衣食住になり、そして又それが土に還り滋養となる。
そのサイクルも作品に含まれ、有機物と無機物の交わりにも触れています。
しかし、コンクリート、漆、真鍮粉、ホワイトセメントなどの素材の質感の表れが魅力的ですね。
無駄がなく、しかも豊かな造形表現、つまりストイックでありながら多様な世界が創出されています。
<記録>からスタートして、そのリポートとしての独自の空間構成。
ゆっくりと散策するように楽しめる展示です。

ご高覧よろしくお願いします。

プライスリスト1
プライスリスト2
プライスリスト3

2013年藍画廊グループ展

会期
2020年8月24
日(月)ー29日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)

会場案内