山内賢二展
あることないこと
YAMAUCHI Kenji
壁面別の展示風景をご覧下さい。
展示室A全体の展示です。
展示室A、入口から見て左壁面の展示です。
展示室A、右壁面の展示です。
展示室B、左壁面の展示です。
展示室B、右壁面の展示です。
以上の10点で山内賢二展は構成されています。
(上の画像以外にも展示室Bコーナーに1点の展示があります。)
作品の詳細をご覧下さい。
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展示室A、左壁面の作品です。
左からタイトル「Midnight Wave」(アクリル、綿布、パネル)でサイズ32.4×23.4cm、「タイムセール II(アクリル、麻生、木枠)」で45.5×33.3cm、「ブランク」(アクリル、綿布、パネル)で22.7×22.7cm、「ひま曜日」(アクリル、綿布、パネル)で33.3×33.3cmです。
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展示室A右壁面、展示室B左壁面の作品です。
左は「Jamais Vu II」(アクリル、麻生、木枠)で910×100cm、右は「花占い」(アクリル、麻生、木枠)で100.0×100.0cmです。
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展示室B、右壁面の作品です。
左から「タイムセール」(アクリル、綿布、パネル)で18.2×14.0cm、「Slow Days」(アクリル、綿布、パネル)で61.2×50.3cm、「FOOL」」(アクリル、綿布、パネル)で33.3×33.3cm、「ショーウィンドウ」(アクリル、綿布、パネル)で32.4×23.4cmです。
<作家コメント>
「失われた30年」というフレーズを用いては、皆お金の話ばかりしている。
しかし、失われたのは、きっともっと大きなもの。
たとえば、インターネットの普及がもたらした(自分が)見たいものしか見ない、仲良くしたい者とだけ付き合い、そうでない者を斥けるという類のメンタリティ。
そんな、もはや手に負えない「なにか」に抗うつもりで僕は画面に向かっているのかもしれない。
山内賢二さんの作品は平面性の強い絵画です。
奥行きを透視図法(線遠近法)で表さず、平板な色面の重なりで表現しています。
ザラついた表面はあたかもシルクスクリーン版画のようですが、画面と対峙しているとそれが絵画であることを主張していることに気が付きます。
版のクールな表情にはない、手の痕跡が残されているからです。モチーフはいつものように、日常の光景と作家の気になっている事物です。
具体的に言えば、スーパーのショッピングバスケット、ゴム手袋、鳥、花、模様、ショーウインドウの衣服などです。
それらを強いコントラスト(ハイキー)で描き、画像をづらしたり、パターンにして抽象化しています。
写真と親和性の高い作画ですが、やはり絵画の手触りのようなものを画面から感じます。テーマはコメントにあるように、山内さんと現実世界との違和感です。
これはわたしも常々感じていることで、巷に流布されている言説に納得できません。
どこに問題の本質があるのかを間違えているように思えるからです。
何をしたら良い方向に向かえるかと自問自答しても答えは返ってきません。
美術家であるならば、ただただ作品を制作することで小さな小さな歩を進めるしかありません。
そんな意志を、雑音に塗(まみ)れた不穏な日常をリアルに描くことで、山内さんは表していると思います。
又、無表情で乾いた画面に優しさが見えるのは、作者の生きている世界への愛情、愛着ではないかと想像します。
ご高覧よろしくお願い致します。
2010年藍画廊個展
2011年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2019年藍画廊個展
2020年藍画廊個展
2022年藍画廊個展会期
2025年7月14日(月)ー7月19日(土)
11:30ー19:00(最終日17:00まで)
会場案内
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